2010年度の活動

2011.4.25. 日独両連合会パートナー会議(奈良市)に参加

3年ごとに開かれるこのパートナー会議は当初予定されていた連合会総会ならびに記念式典を東日本大震災のため中止し、大安寺で独日協会がドイツから持参した義捐金の贈呈式と大震災犠牲者に対する法要を行なった。宗宮好和会長ほかが出席。この後、ホテル日航で「若者対策」をテーマに会議を行なわれ、当会からは堀江弘隆氏が出席した。

2011.2.19. 「ボトルシップ研究会」発足

第一次世界大戦後、習志野俘虜収容所に収容されていたドイツ人兵士約1,000人(うち、30人がスペイン風邪で死去)が残した日独文化交流などを研究する会で、第一回会合が船橋市高根台公民館で開催された。同収容所の歴史的意味や1910年代ドイツのアフリカ植民地政策の報告、質疑応答を中心に熱心な勉強会のスタートを切った。偶数月の第3土曜日午後に定期的な会合を持ち、国内外から習志野俘虜収容所関係の情報収集と鳴門ドイツ館などの視察、交流をする計画が話し合われた。

2011.2.24 - 3.24. ドイツ語勉強会(5回)開催

会場は船橋市中央公民館。当協会名誉会長で東大名誉教授平尾浩三先生によりスイスの小説家フリードリッヒ・デュレンマット(Friedrich Durrenmatt)著「判事とその死刑執行人(Der Richter und sein Henker)」を教材に、当協会々員大河内ロスウィータさんが同席し、朗読と発音指導のほか、ドイツ語の微妙なニュアンスを巡って楽しい講義が続いた。

2011.2.6. 「グローバルフェスタ」に参加

千葉大学けやき会館で開催された「グローバルフェスタ」に参加し、開館わきに割り当てられた屋外テントで、当協会の国際交流活動をジャンル別に紹介するとともに、ドイツ・ソーセージの販売、トール・ペイントの実演を行ない、フェスタを盛り上げた。

2010.12.22. クリスマス・忘年会開催

当協会会員の親睦をはかるため、柏市の「ピッツェリア ヴェント」(柏高島ステーション内)で開催、会員・家族が多数参加した。

2010.12.19. 第33回習志野第九演奏会を後援

習志野文化ホールにおいて日独交流150周年記念行事の一環として開催された。

2010.11.14. 第16回ドイツ軍人慰霊祭開催


オーケストラの碑を見るグトー大佐


慰霊祭の模様

船橋市営習志野霊園において当協会の主催により、ドイツの「国民哀悼の日」に合わせて開催された。墓碑に刻まれた埋葬のドイツ兵の名前が風化により判読が難しくなっていたが、船橋市環境部の好意により白く塗装し直された。第3回目の慰霊祭を記念して1997年、墓碑前に植えられた田島直人氏(ベルリン五輪三段跳びの金メダリスト)ゆかりのドイツ・柏が4メートル近くに育つ中、新任のドイツ大使館武官ヨアヒム・グトー海軍大佐をはじめ、来賓の千葉県、船橋市、習志野市の幹部、習志野第一空挺団幹部らが次々に献花した。

2010.10.28. デュッセルドルフ市派遣の研修員受け入れとホームスティ受け入れ


お点前に興味津々

デュッセルドルフ市の要請をうけ、当協会が会員宅でホームスティを実施した。同市の日本人社会が1987年に同市750周年を記念して創設した奨学基金により、毎年秋に10日間研修生を日本に派遣する制度で、今年のテーマは「技術移転」。派遣されたデュッセルドルフ大学コミュニケーション科教員C. ヴォルフ氏、特許マーケィティング企業課長C. ハンゼンさん、アーヘン大学大学院A. バートス氏が選ばれ研修した。茶のお点前の指導も受けたり「大変、心温まる体験でした」と感謝していた。

2010.10.2. - 3. 安曇野探訪・研修の旅を実施

当協会会員である伊藤光昌氏が会長のハーモニック・ドライブ・システムズ社穂高工場と付属の美術館見学が旅のスタート。会員ら23人が参加した。ハイテク企業のものづくりを体感したあと、同社創立40周年記念ハーモニック・コンサートをゆったりと堪能。演奏会後は、安曇野の郷土料理を満喫しながらの談笑で深夜近くまで盛り上がった。翌3日は北アルプス連峰を望む田園地帯を行く安曇野旅行。碌山美術館、大王わさび農場を訪ねた。日本近代彫刻の先覚者・萩原守衛(碌山)の重厚な作品に感銘を受け、清冽な北アルプスの湧水に育つわさびに目を潤したあと、国宝・松本城を見学して帰路に就いた。

2010.8.26.- 9.6. 第2回ドイツ人学生研修受け入れ

デュッセルドルフ大学からマックス・レナート・ハルトマン、ディルク・フォークト君2人を迎えて、千葉県、関係先のご協力を得て、当協会役員が世話役となり、10日間の研修・ホームスティなどを実施した。2人に対するガイダンスは、千葉県全般、日本の歴史・民俗、日本文化、房総の自然と歴史探訪、湾岸工業地帯と後背地農村文化体験をし、東京の名所・旧跡なども見学した。


送別会の挨拶


勉強会のマックスとディルクと平尾先生


鎌倉見物。右は大河内会員

2010.5.27 - 6.5. 「デュッセルドルフ日本デー参加と、ハンザ都市・リューネブルガーハイデの旅」を実施

参加者は会員・家族、その友人ら30人。2006、2008年に続く第3回目のドイツ旅行。千葉県と友好関係にあるデュッセルドルフ市主催の「日本デー」に参加。この日本デーは、ヨーロッパ最大の大河ライン河畔で開かれ、千葉県国際室がブースを展開、当協会が協力しながら、ドイツ人に折り紙指導をしたり、大多喜城からお借りした鎧・兜を着てもらうなどの交流イベントを実施した。ドイツ人親子らは“にわかサムライ”気分に浸り、ご満悦。このほか県下の中、高校生で編成されたサッカー、テニス、卓球のチーム約20人が親善試合を行った。
日本デー参加後は、ライン川の河下りの船内でローレライを唄いながら、一部乗客も飛び入り参加しての交流。さらに、トーマス・マンゆかりのリューベック、ハンブルクなどのハンザ都市、エレべ川沿いの小都市ヒッツァッカー、旧東ドイツだったヴィスマール、ロストックなどを歴訪し、復興めざましい都市の勢いに目を見張った。ベルリンでは、日本大使公邸で神余大使ご夫妻から貴重なお話しをうかがう機会に恵まれたほか、ペルガモン博物館、ポツダムのサンスーシ宮殿などを見学し、多彩で有意義な10間の旅を終えた。

2010.5.15. 2010年年次総会と講演会を西船橋の「フローラ西船」で開催

総会は38人(委任状84人)が出席した。役員改選では、会長だった平尾浩三東京大学名誉教授が名誉会長に、会長代行の宗宮好和千葉大学名誉教授が会長にそれぞれ選任された。恒例の議事として、前年度事業報告、同決算報告及び会計監査報告のほか、新年度事業報告、同予算、規約の改正、次期役員改選が審議され、それぞれ了承された。 総会後、当協会会員で、医学博士の丸山孝士先生が「治未癌―ウィルス発癌からみた癌予防」の記念講演を行なった。続いて、陸上自衛隊第一空挺団長代理平井第一科長ら来賓多数を迎えて賑やかな懇親会を開いた。

2010.4.8. - 5.6. ドイツ旅行(事前)勉強会開催

会場は船橋市中央公民館。当協会の第3回目のドイツ旅行「デュッセルドルフ日本デー参加とハンザ都市・リューネブルガーハイデの旅」に備えて、勉強会を行なった。テーマは①「ドイツワインとビール」(当協会理事、近藤弘氏)②「ハンザ都市の文化遺産」(同、岡村三郎氏)③「トーマス・マン、その落穂ひろい」(当協会会員、澤井秀之氏)④グリムとその作品」(宗宮好和会長代行)⑤「『ハンザ都市リューネブルガーハイデの旅』の見どころ」(橋口昭八副会長)⑥「シューマン生誕200年に寄せて」(当協会会員、土屋有里さん)など。旅行参加者以外の協会会員、希望者も加わって熱心に講師の話に耳を傾けた。